織ネーム工場の経営者が考える織ネームの存在意義
織ネームについてのnoteを書いたので是非読んでみてください。
下記はnoteの内容です。
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自己紹介
ご覧になっていただきありがとうございます。
初めてのnote投稿なので簡単なご挨拶を。
石川県小松市で織ネームの製造販売を行っている株式会社シャトラス(https://shatrus.com/)の申田と申します。会社は祖父の時代から始まり現在僕で3代目になります。
僕は1989年7月生まれで、幼少期は父の出身である大阪で過ごし、小学校〜高校までは石川県で過ごすことになります。高校を出てから上京し、ファッションの専門学校に入りました。その後アパレル企業に勤め、東京コレクションや新規ブランドの立ち上げなどを経験したのち家業を継ぐべく地元石川県へと戻ってきました。東京での生活は2008年4月頃〜2015年11月頃までです。2015年12月から今の会社で働くことになります。
織ネームってなに?
ところで突然ですが、「織ネーム」と言われてピンときますか?
僕のTwitterやその他snsなどから飛んできた人は多分アパレル界隈の人だと思うのでわかるかと思いますが、あらためて織ネームとはなんなのかということを考えてみたのでぜひ最後まで読んでもらえると嬉しいです。
GPT-4の回答
今流行りのChatGPTに織ネームの定義を聞いてみました。
質問内容:「織ネームとは何か、詳しく説明して」
=======以下GPT-4返答内容=======
織ネームとは、織物や衣料品に付けられる織りタグやラベルのことです。これは、衣料品や織物製品のブランド名、サイズ、素材、製造国、洗濯方法などの情報を記載しています。織ネームは、消費者に製品の情報を伝えるだけでなく、ブランドのアイデンティティを表現し、製品の価値を高める役割も果たします。
織ネームは、さまざまな素材や方法で作られます。一般的な素材は、ポリエステルやナイロン、綿などがあります。また、織り方によっても織ネームの表現が変わります。たとえば、タフタ織り、サテン織り、ダマスク織りなどがあります。
織ネームには、以下のような役割があります。
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ブランドアイデンティティの表現: 織ネームには、ブランド名やロゴが記載されることが多く、消費者にブランドの印象を与えます。これにより、ブランドの認知度やイメージが向上し、消費者が製品を選ぶ際の判断基準となります。
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製品情報の伝達: 織ネームには、サイズ、素材、製造国、洗濯方法などの基本的な製品情報が記載されています。これにより、消費者は製品の特性や取り扱い方法を理解し、適切な使用や手入れができます。
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法規制の遵守: 一部の国や地域では、織物や衣料品に織ネームを付けることが法律で定められています。これは、消費者が製品の品質や安全性に関する情報を確認できるようにするためです。織ネームには、必要な情報が正確に記載されていることが求められ、法規制の遵守に役立っています。
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顧客満足度の向上: 織ネームは、消費者に対して製品の品質やブランドの信頼性を伝える役割も果たします。適切な情報が記載された織ネームが付いていることで、消費者は製品を安心して使用でき、顧客満足度が向上することが期待できます。
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製品の価値向上: 独自のデザインや素材で作られた織ネームは、製品に付加価値を与えることができます。例えば、高級感のある素材や織り方を使用した織ネームは、製品の質感やデザインを引き立てることができ、消費者にとって魅力的な製品となります。また、環境に配慮した素材や製法で作られた織ネームは、エコ意識の高い消費者にとって価値ある製品として捉えられるでしょう。
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類似品や模倣品との差別化: 独自のデザインや素材を使用した織ネームは、類似品や模倣品との差別化にも役立ちます。消費者は、織ネームを見て本物の製品と模倣品を見分けることができ、ブランドの信頼性や価値を保つことができます。
織ネームは、これらの役割を果たすだけでなく、デザインや素材によって製品の個性を表現する手段ともなります。織ネームを通じてブランドのストーリーやコンセプトを伝えることができるため、消費者に対して独自性や魅力をアピールできます。
また、織ネームのデザインや素材選びによって、ブランドや企業の価値観や姿勢も伝わります。環境に優しい素材を選ぶことで、エコ意識の高いブランドイメージを築くことができるでしょう。一方で、高級感のあるデザインや素材を使用することで、ラグジュアリーなイメージを消費者に与えることが可能です。
総じて、織ネームは衣料品や織物製品において重要な役割を果たし、ブランドアイデンティティの表現、製品情報の伝達、法規制の遵守、顧客満足度の向上、製品の価値向上、類似品や模倣品との差別化などの面で大きな効果を持っています。ブランドや企業にとって、織ネームはコミュニケーションの一環であり、消費者との信頼関係を築くための重要な要素です。適切なデザインや素材選びを行うことで、ブランドや製品の価値を向上させ、消費者に対して独自性や魅力をアピールすることができます。
=======以上GPT-4返答内容=======
・・・と素晴らしい回答をいただきましたw
これは続きを書く必要もないのではないかというくらい細かく説明されていますね。GPT-4すごい。
上記回答の中には選択表示ラベルに該当する内容も含まれますが、選択表示を織ネームでつけている洋服もあるのでOKでしょう。
織ネーム(ブランドタグ・ブランドを表すシンボル)の役割
織ネームの1番の役割は、その製品を「誰が作ったのものなのか」というのを視覚に訴えそれを直感的にわかるようにすることだと思っています。
かなりニッチな豆知識ですが、部分的に太い糸を使用し、点字のようにすることで視覚に障害のある方でも感触で情報を受け取れるものにしてあったり、QRコードを表記し、自分のスマホで読み取ることで情報が得られるようになっている織ネームもあります。
上記のように例外はあれど、基本的に洋服についている織ネームはそれを見た人に視覚から得た情報で直感的に情報を与えるものです。そのブランドを知っている人であれば、「これは〇〇のブランドだな」とすぐに理解できるし、そのブランドを知らない人も「これはどこのブランドだろう」とそれが生産者のシンボルを示すものだとすぐに理解しますよね。ブランドのシンボルを示すものは「織ネーム」だけに限らず、プリントネームや刺繍ネーム、不織布や革でできたのもなど様々あります。
「ブランド」という概念の起源は牛などの家畜を育てていた農家が他人の家畜と自分の家畜を区別するために「焼印」を押したことが始まりと言われています。
布製品でなくとも、例えばアップル製品にはリンゴのロゴマークが付いていたり、BOSEのスピーカーにはBOSEのロゴが付いていたりと、生産者は自分の製品と他の製品とを区別するために何かしらの方法を用いて「これは自身のブランドである」ということを主張しています。
現代においては、ブランドを区別することは生産者側にとっては製品を販売する上で必要不可欠な要素であるといえます。消費者にとってもブランドが明確になることでその商品のコンセプト、あるいは機能、あるいはデザインなど、ブランドのもたらすイメージが購買につながる意思決定を促す要因にもなります。
「ブランドとはなんぞや」に対して明確な哲学を持っているわけではありませんが、一貫性と継続によってそのブランドのイメージが形成されていくので、そんなブランドのシンボルを掲げる織ネームはとても重要なものなんだと僕は考えます。
織ネームはブランドの顔
よく僕たちは「織ネームはブランドの顔」という言い方をします。
みなさんは洋服を手に取って必ずと言っていいほど「これはどこのブランドだろう」ということを確認すると思いますが、どうでしょう?
そんなときに目につくのがブランドのシンボルを掲げた「織ネーム」ですよね。
織ネームは小さくても、そのブランドのシンボルを掲げるという大役を任されています。織ネームはブランドのシンボルとともにブランドアイデンティティを織り込む存在でもあると考えています。
織ネームの製造依頼が来たときは、ブランドの顔を一番いい姿で見せてあげたい!という思いを込めて丁寧に織っています。
糸の1本1本まで微調整を繰り返しながら美しい顔に仕上げていきます。
ルーペによる拡大図
織ネームの存在意義
織ネームは単にブランドのロゴを織り込んでブランドの情報を与えるだけでなく、依頼者とともに時間をかけて組織や密度、糸の種類、色、様々な手法を用いてデザインしていくので唯一無二のものに仕上がります。故にブランドのアイデンティティがたくさん詰まった価値ある存在として今後もブランドとともに存在し続けてくれるものだと考えます。
補足として、織物には織り手(工場)の癖が出るので模造品防止の観点でも非常に優れています。たまに「他の工場で織ったものと同じものを織って欲しい」という依頼が来ます。糸の1本1本まで見て限りなく同じものに仕上げますが、僕ら織り手の目からは全く違うものに見えます。コピー防止のために特殊な糸を混ぜ込んだりする場合もありますが、そんなことをせずとも、ブランドと織り手が一緒になって作り上げたものはすでに真似したくても真似できないものになっているのです。
最後に
最後まで読んでくれてありがとうございます。
思いつきで書き殴った拙い文章ですが織ネームに対する思いが少しでも伝われば嬉しいです!
織ネームは糸や組織やデザインや、、語り出したらキリがないくらいある種わかりにくいものでもあるので織ネームを作りたいけどどうすればいいの?という方はぜひお気軽にご相談ください!全力でサポートいたします!
お問い合わせ先:
株式会社シャトラス / SHATRUS Co., Ltd.
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